あたしはまだゲームをするには幼すぎる
相手を読めず
自分も読めず
はめられっぱなしのまま
きっと罠にさえ気がついていない
あなたはまだゲームをするには甘すぎる
とびきり甘い果実や菓子にも負けないくらい
その甘さで
日々人を惑わしていることに
あなたは気づいていない
実を言えば私は既に
あなたの罠の中に
虜と化しています
子供も大人も
素人も玄人も
抜きんでてゲームの上手いものなど
本当はいないのだ
勝敗の基準も判然としないまま
ゲームは続く
勝つのは誰か
進むべきはどちらの幕か
いっそ勝敗など決まらなければいい
そうすれば、ずっと――
それはどちらの想いだったか
ゲーム