沈黙を抜け出した向こうに、ただ喧騒しか存在しないのならば私は永遠に黙し続けよう。
 愛する家族や友人とさえ会話を交わすことなく、発されることのない言葉を自分の中に蓄え続けよう。

 あらわされるだけが言葉でもなければ、他と交わることばかりがその存在を証明するわけではない。

 どうであっても私は、ここに、そこに、あそこに、どこかに、確かに「有る」のだ。




有る



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