遠い、遠いあの景色に君を探していた
いつもいつも
見つからぬと分かっていながらも
遠くに遠くに
君を見る
君を映す

遥かあの山々の聳える魂の一部に
あるべき場所に
君は還ったのだろうか

嗚呼
君に
君に会いたい

己の弱さ故であっても何でも
例え無様であったとしても
君に会いたい
会いたかった

遠く遥かな山路を辿り
行き着く先に君はいない
只、山神の加護を
君の祝福を
この身に抱いて今は眠ろう


目が覚めたときには
もちろん君はいないけれど




愛慕


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