マジでチームとか存在するんだな。
入学したてで噂が本当かわかんなかったけど、妙に威張ってる不良が言ってた。
この学校に、その、ブラックキーンとか、いう、チームの、総長が…、駄目だ、笑う、だって和訳すると黒く鋭い、じゃん、中学生センス丸出し。

俺は一切関わる気無い。関わったって良いことない。でも関わらずにはいられなかった。
コンビニでバイトしている俺は、あの黒く鋭い奴らに迷惑をかけられていた。コンビニの前に屯っている奴らは、未成年のくせに飲酒喫煙、最終的にゴミを全てその場にほったらかしにして立ち去る。
何で奴らが黒く鋭いってわかるのかというと、奴らは黒く鋭くありたいがために、髪を黒く鋭くするのは嫌らしく、耳に黒く鋭い感じのピアスを好んで着けているからだ。

いつもはバイト全員関わらないようにしていたが、今日はパートのおばさんがゴミ出しに行ったとき奴らに注意したらしく、逆上した黒く鋭い一人に殴られていた。俺は急いで警察に通報、そして時間稼ぎのために仕方なく関わることにした。


翌日黒く鋭い奴らに拉致られた。俺は黒く鋭い奴らの溜り場とされる屋上に連れていかれ黒く鋭い総長に差し出された。
黒く鋭い総長は意外にも黒く鋭い感じのピアスをしていないし、昨日手下を警察送りにした俺に怒っていない様子。
黒く鋭い手下達は頑張って俺を痛めつけてもらうよう総長に説得を試みるが、総長の失せろという一言にびびって一人残らず立ち去ってしまった。
俺も立ち去ろうとしたのだが総長にお前は残れと言われてしまった。結局痛め付けられるらしい。

「…殴るんでしたらどうぞ。どうせ覚悟はできてたんで」

本当はあんまりできてないけど、早く終わらせたい。
そう言うと総長は俺を押し倒し頭の横に拳を落とした。

「今の、顔面にやってもいいわけ?」

俺は正直泣きたかった。でも頷いた。ここで嫌だと言ったって結局痛いことされる。こいつが調子に乗らないように、とちょっとは意地を張りたい。
睨みつけると、総長が前髪を掴んで俺の頭を持ち上げた。

「舐めろよ」

そう言って俺の頭を胡坐をかいた総長の股に押しつけた。

「は?」
「フェラ」

何言ってんだこいつ。意図を探ると、こいつは俺を凌辱する気か、という結論に達した。

「…噛み砕く」
「んなことしてみろ。これ、蹴りあげるぞ」

総長が俺の股に爪先を移動する。流石に怖くて従おうと思った。

「ほら」
「うっ」

取り出した性器を口に押しつけられ独特の匂いや感触にどん引きする。

「ふぅ、ん…」

早くイかせれば終わる、と思い切って口に入れた。フェラなんて当たり前だけど初めてだからやり方なんてわかんないし、自分がいいと思うとこなんて考えてる余裕ない。

「ん、ふく、んく」

とりあえず、しゃぶる、吸う、舐めるを繰り返す。よくディープスロートとか聞くけど、そんなことできるわけない。吐く。
先を吸うとびくんと震え先走りが出てきた。当たり前だが初めて舐めた。
先走りが出るってことは良いんだよな。吸い続けてたまに舌でぐりぐりしてみる。
早くイかせれば良いものの何故かじっくりと味わってしまいかなりの間フェラしていると気付いたのは昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ってから。確か昼休み始まってすぐ拉致られて、それからフェラを始めるまで30分は経っていないはず。つまり15分はこいつのを舐めていたということか。

「んっ」

慌てて速く動く。もう恥ずかしすぎて駄目だ。早く終わらせないと。

「んあ」

やっと出た精液を慌てすぎて思わず飲んでしまった。
そんな俺の頭を総長が撫でた。見上げるとその顔は少し赤くなっていて、格好いい顔なのに少し可愛いと思ってしまった。

「舐めて、興奮してただろ」
「え、何」

再び押し倒され性器を取り出された。何で立ってんだよ。

「俺の、そんなに美味しかった?」
「んなわけねーっ、離せっ」

両手を押さえられて、先走りを使って後ろの方をくちゅくちゅと弄っている奴を止めることができない。

「何、して、んだっ」
「ほぐしてんの。俺のちんこ入れるから」

その言葉に絶望した。つまり性交するってことか。

「…ぅ、うぅ」

何でそんなとこに無理矢理突っ込んでまで俺を凌辱したいんだよ。第一俺は何の悪いこともしてないのに。

「ぅぅううっ」
「どうした?っ、ぐおっ」

足を精一杯振り上げて股間を蹴りあげてやった。生だったから痛さ倍増とか、そんなのどうでも良くてすぐその場を立ち去った。この後の仕返しが怖いとか、そういうのを考えてる暇もない。とにかく逃げた。

それから俺は黒く鋭い奴らに関わらずにはいられなくなってしまったのだった。


「逃げんなよ」
「やめてください黒く鋭い総長さん」
「なにそれ」

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