連鎖する僕ら 1
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 語尾が徐々にしおれていく様子に、思わず笑みが零れてしまう。言い慣れないことを口にしたから、照れてるんだろう。きっと今頃、ガシガシと頭を掻いてるに違いない。

 一生懸命、伝えようとしてくれる。その気持ちが凄く嬉しい。

 だからわたしは指先で目尻を拭って、いつもの声でこう言った。

「大丈夫だよ」

 わたし、頑張るから。

 やりたいことに真っ直ぐに向き合ってる曽根に負けないように。そのカノジョとして、恥ずかしくないように。

 頑張るから。大丈夫だから。

 まるで呪文みたいに、わたしは心の中で繰り返した。

 祈るように、何度も何度も――。



  【続】

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