※高校生パロ
※アルミンが少し黒い。ぬるいですがちょっと注意



「ちょっ…と、待って!」

どうしてこんなことになっているんだ。
屋上に続く階段の行き止まりの場所で、少し声を抑えて抗議した。
ブラウスの裾から遠慮なしに手を突っ込んで私の横っ腹に触れているひんやりした指に自分のそれを重ねて押さえ付け、目の前で薄く微笑んでいる顔を睨み付ける。ん?とでも言いたげに首を傾げてきたのでその白くて柔らかそうなほっぺたをひっぱたいてやりたくなった。
辺りはしんと静まり返っている。当たり前だ、今は授業中なんだから。

「なに…するの?」
「何だと思う?」
「…いやいやいやおかしいでしょ。なんでこうなるの」
「さぁ、なんでだろう」

そう言いながら腹に触れていた手は私の制止も虚しくだんだん上に伸びてきて下着に触れた。びくりと体が揺れて心臓が震える。
ただここでお昼を一緒に食べて、話して、チャイムが鳴ったからさぁ教室に戻るかと立ち上がったら腕をぐい、と引かれて今まで自分が座っていた場所に引き戻された。
なんだなんだと頭にクエスチョンマークを浮かべているうちに体が近付いて迫られて手が伸びきて、あれよあれよと言う間に今に至る。

「ねぇ、授業始まっちゃったよ」
「そうだね」
「真面目なアルミンがまさかサボり?」
「たまにはいいんじゃないかな」

いや良くないでしょ。
私はともかく真面目で優等生なアルミンが授業をサボるなんて一体全体どういう風の吹き回しだろう。

「…二人でサボったら怪しまれちゃうよ」
「何を怪しむの?僕たちが付き合ってること?それはみんな知ってるよね。それじゃあここでこういういけないことしてるってこと?」

ナマエもこれから何をするのか分かってるんじゃないか、と心底楽しそうに言ったアルミンにぐっと言葉を詰まらせる。いやだって、こういう妙な雰囲気にしたのはアルミンの方だし。
私が黙り込んで満足したのか、下着の隙間に指が入り込んできて直に胸に触れられて思わず小さく声を上げてしまう。顔が近付いて柔らかい唇が私の首筋にキスを落とす。ぴりっと一瞬痛みが走った。

「んっ…」

ああもうこれ絶対痕付いてる。どうやって隠そう。バンソーコーじゃ明らかにバレバレだよね。
悶々としていたのが顔に出ていたのか、私をじっと見つめたアルミンは一見普通の、でも実の所は少し不満だとでも言うようななんとも微妙な表情で問い掛けてきた。

「今何考えてた?」
「…どうやって隠そうかなって」
「隠しちゃうんだ?ひどいなぁ」
「そりゃ隠すでしょ…!」
「じゃあ隠しきれないくらい痕付けちゃおうかな?」
「な、何言ってんの…!?」
「冗談だよ」

文句を言う前に唇を塞がれて、言おうとしていた言葉を飲み込んだ。ぺろりと舐め上げられたと思ったら生温い舌が口内に入り込んできて自分のそれがあっさりと絡め取られる。お互いの唾液と、呼吸が混ざり合って頭がくらくらする。
学校で、ましてや授業中にこんなこと、駄目だって分かってるのに今更やめようとは思わなかった。流されるまま快楽に委ねて必死に舌を絡ませる。胸に置かれたままの手が怪しく蠢いて更に背筋がぞくぞくする。
いつまで続けるんだろうと思ったら案外早く解放された。
酸素を求めてはぁはぁと荒く息をする私をじっと見つめていたと思ったら突然ぎゅうっと抱きしめられて、今日はなんだか行動が突飛だなぁとどこか他人事のように思う。

「これくらいにしておこうと思ったんだけど、」
「え?」
「ナマエがかわいいから止められないかも」
「な、何それ…」

ストレートにそんなことを言われてしまっては照れるなって言う方が無理な話だ。恥ずかしくてあーとかうーとか意味のない呻き声を上げていると、スカートの中に手が入り込んできて内腿を撫でた。ぞわりと背筋が震える。足の付け根に冷たい指が触れて思わず声にならない悲鳴が喉の奥から漏れた。

「声は出さないでね?」

人が来るかもしれないから、とそういうことをしておいて挙句の果てにその台詞とは随分ひどいんじゃないかとは思ったけど、ならやらなければいいとは言えなかった。人のせいにばっかりしてたけど、本心では私だって求めている。この状況に正直な所興奮している私がいる。

「本当はたくさん聞きたいんだけど」

バレたら大変だからね、と悪戯に笑った顔を見たら、もう何だっていいやと思った。



校則違反
背徳感でさえ刺激にしかならない





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