×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
________________________
1.1
________________________


.

_____私と私以外のなんらかの特別な才能を持った「超高校級」の17人の高校生がここに来て……いや、ここに"連れて来られて"2日目の朝。

ここ、才囚学園は私達のためにあると学園長を名乗る自立型ロボットのクマが言っていたけど……言っている事は勿論、そのクマ自体も理解不能だった。

機械とは思えないほど話せるし、なによりあのリアルで滑らかな動作。時々アクロバットな動きもをしていた。

『……』

昨日は赤松っていう女子が筆頭になってくれて、集められた超高校級のみんなで「ここから出る方法」を探したけれど………

結論から言って私たちは予め用意されていた寄宿舎で体を休めて今日を迎えている。

理解出来ないことが一気に起こっていて、頭が追いつかない。

というかもっと理解不能なのは__________…


「______うわっ…!!」

…ドンッと何かにぶつかった私は、咄嗟に近くの手すりを掴んで転けるのを防いだ。

頭の中のスクリーンに昨日あったことや、体育館で自己紹介したほかの超高校級の16人の生徒のことを考えていたら、なにかにぶつかった。

「ご、ごめん…!…大丈夫?」

私がぶつかったのはーー

『あ…最原くん、ごめんなさい…!大丈夫?』

超高校級の探偵 最原終一くん。
つまり、"人"だった。





prev next