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「#エロ」のBL小説を読む
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悪夢の前の穏やかな時間
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________翌日、夕方。
夕飯を作る為、昨日同様二クラスが合同でそれぞれ手分けをして作業に取り掛かっていた。

轟は昨夜の一件以降、はなことは挨拶以外の会話をしていない。否、それ以上の会話を上手く避けられているようだった。
個性と戦闘スタイルにいざという時の機動力と体術が欠かせないはなこが、筋肉の増強で緑谷と一緒に午前の訓練を受けていた時や、昼食時のテーブルが同じだった爆豪や切島とも普通に話していた。

ーー 明らかに避けられている。
昨日の質問は間違いない。
はなこは何か悩みを…おそらく人に言えないようなレベルのとこを秘めているに違いない。

そうでなければ隠す必要もない。

「…(そういや今日の夜、そういや肝試しか。)」

なら、そのときにもう一度聞こう。
避けられていると言うことは言いたくないことだろう。しかしだからといってほっておくことは出来ない。抱え込み過ぎると、きっと爆豪と初めて闘った時のように爆発してしまう。

ーー けれど、その想いが届かないことを轟はまだ知らない。

轟の視線の先には、包丁の握り方が犯罪者顔負けのはなこに持っていたニンジンで今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴る爆豪の姿が見える。

「オメーは皮でも剥いとけ四次元女!そっち貸せ!」

『あ、いいこと思いついた』

手元のニンジンとはなこの包丁を交換しようと爆豪がニンジンをはなこに向けると、はなこは包丁を持ったまま個性の創造ゲートを展開する。

側にいた上鳴が「まさか…」と引きつった笑みを浮かべた直後、その予想通りにゲートから包丁が顔を出すが……

「皮剥いてねェだろ!デカすぎだわ!!」

『ごめん、切ったことなくて』

ヒーロー名家で生まれ育ったはなこは食材を包丁で切った事すらない。
爆豪ははなこの手から包丁を奪い取り、野菜の皮を剥き、一定リズムで野菜を綺麗に刻んでいった。

「爆豪くん包丁使うのウマ!意外やわ…」

「意外って何だコラ!包丁に上手い下手なんざねぇだろ!」

『だよね。むしろ人殺してそ「はなこちゃんこっち手伝ってもらってい!?」』

以前からはなこがたまにド天然を発揮するのはクラスの常識ではあったが、なぜか爆豪にはそれが二割り増しで発揮されてしまう。
それを瞬時に察知した切島の手がパシッとはなこの口を覆った。

「はなこちゃんて、ウチのクラスのトップツーと仲良いよね!」

切島に皮むき機とニンジンを渡されたはなこに麗日がそう言う。

『そうかな?…でも確かにいつもどっちかといるかも』

「これは……男の闘いやね!」

「麗日、俺もそこに入れて?二人だけの闘いにしないで?」←上鳴


ーーー さぁ、始まる。


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