×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
________________________
vs爆豪、再び!決着の時!/番外編
________________________


.


"さぁ、ベリーハードコース"
"決勝戦、スタートです!!!"

「な、あの子すげー可愛くね?」

「マジだ!放送で雄英とかいってなかった?女子あの子一人だけだろ?」

「ナンパしに行________…」

"ビーーーーーッッ!!!"
決勝戦のスタートの合図と同時に、水たまりに雨の雫がぽつぽつと落ちて輪が広がるかのように現れた煙の渦が、少女の背後から横にかけていくつも空間に出現する。

『爆豪くんどこかなー』

呑気に、それでいてどこか楽しそうな表情をした少女________…はなこは、全ての煙の渦から鎖を放った。

その鎖は爆豪と切島以外の決勝進出者を縛るのかと思いきや、鎖はまるで意思を持った生き物のようにはなこが目で見た相手を片端から囲んで、分裂し、地面に突き刺さる。鎖はあっという間に出場者を次々と閉じ込めていった。

「見つけたぞこらァ!!」

『ルール守らないと決着つけらんないよ』

斜め後ろから飛んできた爆発を、まるで予期していたかのように空間に現れた煙の渦が完璧なタイミングで爆発を相殺した。
爆発を起こした張本人である爆豪は一瞬目を見開いて驚く。
前回ヒーロー基礎学で手合わせした時は、<完全創造>によって創り出されたミサイル擬きなり、ナイフなりが煙から顔を出していようと、煙の渦を壊せば、煙ごと完全創造によって創られた物も消えていた。

ではなぜ、今回は"煙の渦"で相殺できたのか。
実は、はなこが創造した物を放つ時にゲートとなる煙の渦は、"創造をしなくても出現させることが可能"だ。

"創造した物を放つゲート"は、爆豪が前回の手合わせ種を暴いたように"創造した物が放たれる前の状態の煙を破壊すれば、創造した物ごと煙も消える"。

「…ケッ。(まだ隠し玉あんなコイツ)」

________…が、"創造をしないただのゲート"は、それだけで防御にもなりうる。

「分かっとるわ」

爆豪は口角を上げ、はなこを見据える。

『じゃ、始めていい?』

「来いや」

両者、考えることも闘う相手も同じ。
規則の範囲ギリギリで闘うために、爆豪もはなこも邪魔者を"規則に則って"排除した。


.

prev next