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照美メイ、長十郎の背中を押す!
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「僕のいうことを聞け」
長十郎先生のあんな目は初めて見た。
怒ってもいるし、心配してもいる。
あとは……………なんだろう。
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「________ふうん。なるほどね」
「はい。近隣のホテルや宿舎に泊まらせるのはリスクが大きいです。僕の家でもいいですが、男の家に女の子一人を泊めるのも……。
なので是非、五代目にお願いしたいのです」
水影室。元、五代目水影の照美メイは
長十郎に先程あった事件とはなこの話を報告し
里滞在中のはなこが泊まる宿の変更を提案した。
「そうねぇ。普通ならそうするのが一番でしょう」
「普通なら?」
照美メイは口元に手を当て、クスリと笑った。
五代目水影時代から時が経ち、歳を重ねて老化が
感じられるが、品格は以前と変わらない。
「…フフ。確かあの子、あと半年くらいで二十歳じゃなかったかしら?……一年?だったかしら?あの子童顔だから、かぐらと同い年くらいに見えるわよね」
「?…たしか…あと半年と十日で誕生日だったはずですが…。それがどうかされましたか?」
そういう真面目なところといい、
はなこに関して知らない事はないところといい、
長十郎らしいなと思いながら照美は笑う。
そんな照美に長十郎は不思議そうに首を傾げた。
「長十郎」
「はい…(?)」
「あの子のこと、好きなんでしょ?」
・・・少しの間・・・
「なっ、そ、そんなわけないじゃないですか!」
咄嗟に一歩下がり大袈裟に首を振って拒否するが
ほんのり赤く染まった長十郎の耳と頬を見れば
一目瞭然、…説得力がない。
十年以上六代目水影を務め、男らしくなった彼も
根本的な部分は変わっていないらしい。
「大体…はなこと僕、いくつ歳離れてると思ってるんですか。第一はなこは僕を先生と呼ぶ弟子ですよ」
口をへの字に曲げ、
けしからんとでも言いたげな長十郎だが、
必死に平静を保つ為、眼鏡のフレームから手が離せない。
「…あのね長十郎。女はいつまでも子供扱いしちゃダメよ。
少し話が逸れるけど、あのうちはサスケと対峙した頃…、彼は十五、六だった。
あの時は敵だったけど、それでもイイ男だと私は思ったものよ。現にうずまきナルトだって一六歳という若さで忍界を救った英雄じゃない」
「確かにそうですが…、それでもあの子はまだ若いです。僕は年齢的にも気持ち的にもいいですが、はなこは…」
「アラ、やっぱり好きなんじゃない」
「!…(やられた…)」
「真面目な貴方が惹かれたのは、はなこに"そういう魅力"があったからでしょう。
じゃあ、はなこは長十郎の家に泊めてあげなさいね。万が一断られたら私の所へ連れてくるといいわ」
「ちょっ、ちょっと待って下さ
__________…………はぁ。」
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