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不穏の足音!敵の襲来?
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「今日は七代目と夕飯食べて帰ってくるから。なるべく早く帰ってくるけど、戸締りは宜しく頼むよ」


父はそういえば今日は七代目と食事だと言っていた。
故に家に帰っても自分一人。

…なら帰る必要はないだろう。
別に仲が悪いとか気まずいとそういう訳ではないが
規則正しく門限を守って帰るタイプの子
__________というわけでもないのがはなこ。



【だが今日は、運が無いらしい。】

「毎度ありー!」


外で食事を済ませて家までの道を歩く。
その時だった。ザクザクッ……!と
はなこが立っていた場所に数本のクナイが刺さる。

まるで分かっていたかのように
身軽に避けたはなこは、塀に着地。
そこで仮面を付けた二人の敵を認識する。


うん……?
______________なんだろう、この胸の騒めきは。


『誰?』


二人の敵はまるで陽が落ちた後の影の如く。
はなこの問いに答える事もなく、

敵は交差に走りながら、はなこへ。
放たれた幾つもの手裏剣とクナイを同じように
忍具を放って相殺する。

今度は忍具ではなく、忍術が飛んできた。
水遁、そして雷遁だ。
はなこを喰らうように襲いかかる水遁に
雷遁が混ざり合えば、遥かに威力とスピードが増す。


______________はなこが宙で一回転すると、
さっきまでただの無表情だった顔に冷酷さが加わる。

そして一瞬にして空間に現れた水が凍りながら
はなこの足場を作り、同時に敵を喰らうように
氷が暴れ回る。辺りは一瞬にして
冷気に包まれ、氷漬けになってゆく。


「今、殺してやる」

『できるといいね』


______________地を蹴った瞬間、。



「そこまでだ」




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