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はたけの姓を持つ者!
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顎下のラインで切り揃えられた、
サラサラで質のいい亜麻色の髪に黄金色の瞳。
同期でないのは一目瞭然だが
ボルト達にとっては年齢不詳な容姿端麗の童顔美人。
そう…それが、亜麻色の髪の人影の正体だった。
「えっと……アカデミーのヤツか?見たことねーから普通科!?」
『うん、違うよ』
少女がニコッと微笑むと、また顔を赤らめる
ボルトとシカダイ。二人は口には出さないものの、心の奥底で考えることは同じだった。
自分達と同じように"バレるとマズイ事"をしている女子、しかも容姿端麗ときた。
ならばここは仲良くなっておきたい…いや、なっておくべきだと。
『でも君達のことは知ってるよ』
「マジ!?俺の名前も!?」
『あ……ごめん、名前は知らない』
そう言って視線を下に逸らした少女に男子四人の鼓動は大きく高鳴る。
しかしそこで気がつく。少女の首元に木の葉隠れの忍と証明する額当てが巻かれている事に。
つまり、かなりの童顔だが彼女は歳上らしい。
「姉ちゃん忍者なのか!?全然そんな風に見えねーけど!」
「余計なこと言うなボルト!…すいません、こいついつもこんな感じなんで…」
『あっ、ううん』
ガバッとボルトの口を塞いだシカダイが
ボルトの代わりに謝ると、今度はイノジンが口を開く。
「お姉ちゃ…さんは下忍の方ですか?それとも中忍?」
いつも笑顔でサラリと毒舌を吐くあのイノジンが
思ったことをそのまま言っているのには違いないが
明らかにいつもと様子が違った。
どうやら可愛いは世界を救うらしい。
『中忍だよ。君たちはアカデミーでしょ?強そうだね』
「アカデミーの同期でクラスメイトです」
イノジンが笑顔でそう答えると、少女はシカダイぐらいしか気づかないレベルで一瞬目を逸らし、哀しく冷酷な顔をした。ほんの一瞬だけ。
「俺、うずまきボルトだってばさ!こっちはデンキ!んで、」
「奈良シカダイ…す」
「山中イノジンです」
「よ、よろしくお願いします…!」
「姉ちゃんは?」
『私は はたけはなこ』
「ハタケ………はたけ?…(どっかで聞いたな)…?」
「ぼ、僕知ってるよこの人!六代目の娘さんで、第四次大戦後から今までの間で最年少で中忍なった有名人だよ!」
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