2.年末は万事屋で






【※高杉キャラ崩壊注意】

大晦日。

薄情な万斉とまた子に置いてきぼりをくらった高杉は、なんとな〜く万事屋に向かいました。


(どうせ銀時なら暇だろうからな。)



ピンポーン。


ガラガラガラ…


神楽:「紅桜篇以来アルな。何か用アルか。包帯の実演販売はお断りアル。」

高杉:「…違ェ。つーか三日間くらい泊めてくれ…下さい。」


一応下手に出る殊勝な高杉。


新八:「(下手で来たのをいいことに)そんな事言っても駄目なものは駄目ですよ、帰ってくれますか、ここは歩く18禁みたいな人からの依頼はお断りなんで。」

高杉:(ガーン…。何その言われ様…)


高杉は純情だから傷つきやすい。

でも多分断られるって思ってた。

(しょうがねェ、あれを出すしかあるめーよ。)


ガサゴソ…


高杉:「おらァ!!てめェらにこいつをくれてやらァ!!!」


神楽・新八:『おぉーっ!』


すこんぶ(スーパーまで行って買い占めた)とお通ちゃんの未発表曲のCD(万斉に頼んだ)だ!!!


高杉:「三日間…泊めてくれるかな!?」


神楽・新八『いいともー!!』


タ、タモさん、俺、買収成功したぜ…!!



何はともあれ、万事屋でけっこうな発言力を持つ二人を味方につけれりゃこっちのモンだ。









「ガキどもー。帰ったぞー。」

そして銀時帰宅。


居間の襖を開けてびっくり。


お菓子を食べながらテレビを見ながら横になりながらくつろいでる紫の獣発見。


銀時:「オイィィィ!!何かいるゥゥ!!何か淫獣的な何かいるゥゥゥゥ!!!」

高杉:「淫獣じゃない、高杉だ!!」(ヅラ調に)

銀時:「あ、そう。つーか何しに来たてめー。帰れ帰れ。ウチにはもうペット飼う余裕はありませーん。
神楽ちゃん、新八くん、今すぐ捨てて来て。」

高杉:「(…何だよ銀時つれねェ奴め…冷てェじゃねーかバカ野郎ゥゥ。耐えろ、耐えるんだ晋助…!!)」

銀時の冷たさに涙をぐっとこらえる高杉。

新八:「え?気のせいですよ銀さん。僕には何も見えませんけど。」

神楽:「そうアル、気のせいアル」

そこへすかさず買収されたお子様二人が助け舟。


おぉ、ナイスアシストじゃねーかァァ!!偉ェぞガキども…!!
クク、やっぱ買収しといて正解だったな…!!


銀時:「おめーらたかだか酢昆布とCDで買収されてんじゃねーよチョロいなオイ!!
とにかく銀さんは許しません!!本編で出て来ないような人は泊めてあげません!!」

高杉(何この頑固な人…。俺だってなぁ、出れるもんなら出てーよバカ野郎。まぁ見えてなくたって今年も全てをブッ壊すがな…!!やべっ、なんか舞い降りた…!銀時に送る年賀状はこれで行くか…!
---じゃねェ!ったく素直に泊めるって言いやがれこの天パ…!)


高杉はおもむろに懐をごそごそ。

「これでどーだァ!!」


ドサドサドサっ!!


テーブルに札束を三つ。


高杉:「宿泊代だ。これで文句ねーだろ。
…お願いします。」


銀時:「し、仕方ねーな(てめっ高杉ィィィ!!gj!!)。
や、でも違うからね、銀さんお金に目が眩んだとかじゃないからね。昔のよしみでね、」


高杉「…どっちでもいい。ありがとよ。」


銀時(おぶふぅっ…!!高杉の野郎が礼言いやがったァァァ!!
かわいーなオイィィィ!!)





ということでお泊まり決定高杉。

ジョ…、JOY…!!




<つづく>








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