【信じた日】
「揃いの額当てとは気が効くのォ!
さすがヅラじゃ!
せっかくじゃ、わしも兜は止めて
この額当て一本で行こうかの!」
「いーからおめーは兜の下にでも巻いとけ!
頭やられてこれ以上バカになったらどうすんだよ。
ヅラ、辰馬の貸せ。」
「ヅラじゃない、桂だ!
しっかり紋も入れたからな。
揃いなんて俺たちのガラではないが、四人、向かう先は同じ。」
「…あァ、そうだな。
嫌いじゃねェよ、そういうの。」
「なんだ、高杉。珍しく素直じゃないか。」
「…フン。」
「だが、そうだな…。この戦、負けるわけには行かんからな。
勝って、またここに戻ろう、みなで。」
四人揃って
またここに戻って来よう
『信じた日』
企画:日々さまに提出
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