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あの後、日向選手と萌絵果のおはなしに混じりながら談笑してまた治さんのところに向かっておにぎりを買って体育館を後にし、ホテルに戻った。


「はぁ???翔陽くん可愛すぎでは??近すぎじゃない?好き」
「萌絵果、めっちゃにやけてるね。」「これはにやけるよ」「よかったね。撮れて」

ずっとケータイを眺める萌絵果は幸せそうだ。
ブーと今日もなるケータイに目をやれば先週と同じように″Atsumu Miya″な文字の下にストーリーを更新しましたという通知がなった。

「翔陽くんがストーリー使いこなしてる!!!」

どうやらあわせての投稿らしい。
昼間の約束を忘れず、しっかりDMを送る。
設定でたぶんちゃんと通知欄を見なきゃ気づかないかもしれないけど、そんなこと分かってはいるが送らずにはいられない。

[おつかれさまでした、試合は負けてしまったけど!わたしの中では侑さんが優勝です!手帳は大事にしますね。宮さん呼びから、侑さんて呼ぶのすでに緊張します。]
と送る。期待しないでおこうと決めるけど、今日の年パや手帳や名前を呼んでくれたことで期待が高まる。

これで既読がつかないと病むし、既読がついて返事がなくても多分週明け病む。絶対病む。

「返事は来ても来なくても病まないように、酒飲むね」「セリフがひどいよ」

萌絵果も変わらないようでとりあえずお酒を飲みに近くの居酒屋に向かおうと話になり近くの居酒屋を探す。居酒屋をきめ、少し化粧を直して、ヒールをはきホテルから目的地まで足早に向かった。



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