憂鬱ライフ




笹原 緋時(ひぐれ)20歳は
毎日が憂鬱でしかたない。

高校までは
平穏な生活を送って居たのに
親が試しに買った宝くじが
1等で普通の生活が
出来なくなったのだ。


今までの生活を辞めた理由ではなく
親は大金を使う事を恐れ
今まで通りの生活を送っている。


その為、それを僻んだ親戚達は
大金が転がり込んだ事を
周りの金の亡者(一般人)に
吹聴した挙句が今の生活である。


その為、笹原家は
一躍悪い意味で脚光を
浴びる羽目になった。


今日も会社に出かけた親父を恨みつつ
自分は普通の生活に戻る為に
親から渡される微々たるお小遣いを
ひとり一生懸命使うのである。


ちなみに親は公務員で
月に400万は入って来るので
無駄な足掻きだと自分も
頭ではわかっている。


今日もたくさんの観衆から
逃げるよう暮らすのだ。


人期は大きなため息を漏らした。





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