(今日はとりあえず 本屋でも行って漫画を 大人買いしよう。)
最近の好みは 『イエスとブッダ』である。
何故と聞かれれば 2人共普通の生活が 送れない状態になった所が 共感出来るからである。
笑える話なのに自分は 逆に涙が出るのだった。
(さて、さっさと帰ろう。)
会計を済ませて出て行くと ムカつく事にチンピラ男に絡まれた。
このチンピラ実は高校時代の 同級生である。
「兼月(かづき)、 アンタとは結婚しないって 何回言わす気?」
「お前が普通の生活戻るの 手伝うって言ってるのにか?」
「アンタは 女癖悪いから嫌なのよ、退いて」
「お前は俺のになっとけば いいんだよ!」
(ちょっとやばいな)
そう思っていた時、 兼月の後に体当たりして来る 人物が現れた。
「お前誰だよ!?」
刀らしき物で 兼月は叩かれて気を失った。
「助かりました!!ありがとう。」
そのまま走り去ろうとすると 今度はそのヒト(武士のコスプレ)が
「匿って貰えますか? 少しの間。」という
「誰かに追われてるんですか?」
「はい、実は混乱してます…」
遠くから聴き覚えのある声が 聞こえる。
「ぇ、駿一(しゅんいち)兄?」
「あいつらの仲間だったんですか!」
突然コスプレ男は 私を人質としてとった。
「こちらに来ると この娘の首を斬ります…」
下から見た横顔にドキッとする
「緋時待ってろ、今助ける!!」
言い忘れたが兄も警察官である。
「人質を開放すれば私達も 君の事を追わない、約束しよう。 ただペナルティーは受けてもらう、 銃刀法違反だからな?」
コスプレ男は私の首から小刀を離す。
「約束は守りますか?」
「あぁ、守る。 刀を全部置いてこっちに来なさい。」
「刀を置くのか…はぁ」
コスプレ男は苦渋を顔に現す。
またドキッとする
そのまま彼は 駿一兄に連れられ パトカーで去っていった。
首元を触ると少し血が着いた。
それで我に帰り急いで家路に着いた。
胸の中では偶然でも 助けてくれた彼のことを 少し心配して…
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