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▽※もしもアニクダさんが狼だったら
狼だけどどうしても生き血が無理で群れを離れて一人で暮らすアニクダさんが熱い。木の実とかたまにアニノボさんが差し入れてくれる死肉を食べて何とか生きてる。
ある日他の狼に両親を食べられて弱っている赤ちゃん兎な夢主を見つけて、ほっとけずに家に連れて帰って育てちゃう。
・木の実を与えてみる
「うぇ、けほっ、かはっ」
「?!こ、これもしかして食べられないの!」
「んぅー…ぇう」
「どっどうしよう…すり潰せばいけるかな…」
過保護なアニクダさん
・アニノボさん襲来
「クダリ、今日も持って来ま「兄さんストップ!入って来ないで!」
「なっ…クダリ…いつから貴方はそんな寂しいことをいう子になったのですか…」
「とっとにかく!今家の中はああっ」
「くだぃ?」
「めっ!見ちゃだめ!」
「あらまあ可愛い兎さんですねえ」
「兄さんいいから肉を隠して!見せないで!」
「……備蓄食料ですか?」
「なっバカッ!そんなわけないだろう?!」
「くだぃ、くだいぃ」
「本当においしそ…可愛らしい」
「兄さんもうしばらく肉はいらないから来ないで」
食欲をくすぐる系ヒロイン
・ちょっと育ちました
「くだり!くだり!あのね!」
「うんうん今日はどうしたの?」
「くだりのためにね!はい!おはな!おはななの!」
「わあ…ありがとう」
「っ!えっとね!どういたまして!」
「どういたしまして、ね」
「そう!くだりがにこにこしたらわたしもうれしい!またあげるね!」
「っ…ありがとう」
ちょっと危ない
・もっと育ちました
「クダリ、あのね」
「どうしたの?」
「ん…今日ね、兎さんとお話したの」
「!」
「私ね、どこに住んでるのって聞かれたから、クダリと一緒に住んでるって言ったの」
「……」
「そしたらね、クダリは怖くて、えっと、どうもうだから、僕の家においでって言われたの」
「っ……」
「でもっでもね!私、そんなことないって、クダリは優しくて「クダリは
「『クダリ』は、優しくなんかないよ。今にも君を食べてしまいそうだ」
狼と兎では相容れないのだと、本来の生活に戻してあげるべきだと気づいて、牙とか出して威嚇したりして、夢主を追い出すアニクダさん。でもやっぱり娘を追い出したみたいな気持ちで、魂が抜けたみたいになって落ち込んで、すごいやせ細っちゃうアニクダさん。心配したアニノボさんが上等な肉を持ってきてくれるけど、夢主と被ってどうしても食べられないアニクダさんの家のドアをある日誰かがノックする。
「…はい……っ!」
「クダリ、ただいまっ」
「なっなんで戻って来たんだ!わかっただろう!僕は君とは違う、君を食べる凶暴な生き物なんだよ!」
「違うもん!クダリは凶暴なんかじゃない!あったかくて、優しくて、私の大好きなクダリだもん!クダリが食べるんだったら好きにすればいい!私、クダリにだったら食べられてもいいもん!」
「〜〜〜っ君は!自分が何を言ってるのかわかってない!」
「わかってるもん!」
「食べられるっていうのは!……すごく痛くて、怖いことなんだよ」
って言いながら怖がらせるために首筋に強く牙をたてるけど、ぎゅーって自分にしがみつきながらぷるぷる震えて涙目で唾を飲んで耐える夢主。どうしたらいいかわからなくなっておろおろするアニクダさん。
「いっ痛いの怖いけどぉっクダリがいないの寂しいんだもっ、ひっく、ぇぐ」
「わあっ、泣かないで!ごめん、僕が悪かったから!」
「うわあああん怖かったよおおお!」
ぎゅうぎゅう抱きつく夢主の頭を鋭い爪のついた指で不器用にすいているところにアニノボさん登場。「あらあらまあまあ」と言ってフェードアウト。
「兄さんっ待って、絶対誤解してるから!」
「クダリは逆光源氏がしたかったのですね、お兄ちゃんわかってあげられなくてすみません」
「うわあああ違う!ちがっちょっと待ってってば!」
「クダリ…?」
「うん、ちょっと待っててね」
「…やだ、一緒にいる」
「「!」」
2013/07/27 17:01