誇大妄想癖者(別ver)
俺は今3人もの男に愛されている。
べ、別に告白とかされたわけじゃないよい！
でもあいつら見てたらわかるんだよい。
俺のことをあ、愛してるって･･･！
「よお！マルコ、うちに入らないか？」
「うるせぇよい！」
「なんだよ、つれねぇな」
こいつが俺に行為を寄せている人物の一人。
ハーフパンツにマントというよくわからない格好だがまぁ顔はかっこいいよい。
腕は一本しかない。
その理由をオヤジが聞いた時あいつは深くは語らずに“未来に賭けてきた”と一言。
ちょっとかっこよくないかい！？
どうやったらそんな台詞を真剣に吐き出せるんだよい！
しかも力を抜いていたとは言え、そのあとオヤジと刀を交えたときそれを受け止めたんだよい！
有り得ねぇだろい！
あのオヤジの刀を受け止めるだなんて！
片腕で！
赤髪は会うたびに俺に誘いをかける。
でも俺はこの船の、オヤジのものだからその想いに応えてやるわけにはいかないんだよい！
きっと心の中では俺を恨んでいることだろうよい。
俺を見つめる目はいつも哀しそうだよい（※妄想です）
だけどみんなを置いて船を捨てるなんて俺には出来ないよい！
それに、それに･･･この船には俺を愛してくれてる残りの二人が乗ってるんだい。
「おい、赤髪！またマルコを勧誘してんのか！」
「サッチ！」
そう二人目はこいつだ。
長年の親友を重ねてきたこいつからそういう目で見られていると知ったときは驚いた（※妄想です）
そういえばサッチは昔から俺に優しかった。
お菓子が欲しいとねだればいつでも作ってくれるし（それだけしつこいから）、海に落ちたときはいつだってサッチが助けてくれる（他のやつらが嫌がるから）。
今も誘惑したって赤髪に対してあんなに怒って！（※勧誘です）
ああ、そんなに怒らないでくれよい！
俺はサッチの笑ってる顔が大好きなのにそんなに眉吊り上げられたら悲しくなっちまうよい。
でも俺のために怒ってくれてると思うとそんな姿もかっこよく思えるから不思議だよねい。
「シャンクスじゃねぇか！」
ああ！3人目のご登場だよい！
「エース！久しぶりだなぁ！」
「久しぶり！元気だったか！？」
そのまま二人は嬉しそうに抱き合う。
なんだよい！可愛いじゃないかよい！
無邪気に笑い合いながらスキンシップってどんだけ仲良いんだよい！
俺もその間に混ざりたいよい！
むしろその逞しい二つの体でむちむちにして欲しいよい！
「お前ら本当に仲良いな」
あっ！サッチのことを忘れるとこだったよい！
ああ哀しそうに。
ちょっといじけた姿も可愛いじゃないかよい！
二人が遊んでて寂しいなら俺が遊んでやってもいいんだよい！
ああ、でもそう言うのはなんだか恥ずかしいよい。
でも見ててわかる。
こいつら3人はなんだかんだ言って仲が良い。
きっと仲の良い3人だから俺のこと同じように想っててくれてるってことだよねい！
それはすっごくすっごく嬉しいことなんだけど同時にすっごくすっごく問題なんだよい！
だって仲のいい3人はみんな等しく俺を愛してて俺も3人のことが大っっっ好きなんだもんよい！
選べって言われたってそれは誰かを捨てるということだろい？
俺にはそんな真似できないよい！
俺は3人共をあ、あ、愛してんだよい！
「「「マルコ？」」」
ああ、だから不意打ちは止めてくれよい！
3人に同時に名前呼ばれたらどうしていいかわからないじゃないかよい！（※それだけボーッとしてるのが悪い）
「あっ！どこ行くんだ！？」
「部屋だよい！」
そう言ってエースの声を振り切り自室へと駆ける（※実際は歩き。衝動を抑えてるよ☆）
そうして飛び込んだ（入った）部屋で考え巡らせるのはやっぱりあいつらのこと。
だって本当に選べないんだもんよい！
赤髪は敵だけどよい、こんなとこまで来て俺を誘惑してくれるんだよい！（※勧誘です）
ナースの中にもかっこいいときゃっきゃっと騒いでる奴らがいるし。
あれは俺んのだよい！（※違います）
サッチとなんて旧知の仲だからなんでも･･･そう体の隅々まで知ってるよい！
ちょ、何考えてるんだよい俺！
そんなこと考えたらいけないだろい！
エースは若くてぴっちぴちなのがいいよねい！
こんなおっさんにどうして惚れてくれたんだろうねい（※惚れてません）
きっとそんだけ俺が魅力的だから！？
えっ！嘘だろい！？（※嘘ですね）
もう3人のこと考えるだけで心臓がバックバックンだよい！
ああ、いつか3人を受け止めてやりたいよい。
でも今の俺じゃまだダメなんだい！
俺には、さ、3人もいっぺんに相手にするなんてまだ無理だい！
だって、俺の体は一つなんだよい！
心は3人に向けられても体は同時に与えられないよい！
あ、でも、今頑張ってるとこなんだよい！
色々と勉強して3人ともを満足させられる方法を学んでる途中なんだい。
何を満足させるって？
バ、バカやろい！そんこと言わせるなよい！////
色んな本を読んだり、話聞いててもやっぱり3人同時にヤるって難しんだってねい。
でも俺諦めないよい！
きっといつか3人がびっくりしてそれこそ体が疼いてびっくんしちゃうような技を身につけてやるんだからねい！
俺はやってみせるよい！
だから3人とも俺が熟すまで待っててくれよい！
間違ってもそっちから告白なんてしちゃダメだよい！
我慢してくれよい！
ああ、もう、3人とも大好きだい！！！
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