※カイしげ ぬるい
後ろめたくないといえば嘘になる。
いや、既に後ろめたさで一杯なのだ。
後ろめたい、それでも愛しいから。
頻繁に省みるということはもうやめたつもりだった。
ぎちり、と肉棒を締められる。
不謹慎ながら、よくこの狭い穴に入るものだと思う。
体温の低そうな見た目をしているがしげるのなかはこんなにも熱くて、気持ちがよいのだ。
「、っ………」
しげるが苦悶の表情を浮かべながらシーツを握る。ゆっくり、ゆっくりと埋め込んでいけばその表情も次第に蕩けてきた。そうなるようにしてしまったのはほかでもない自分だ。
こいつは俺よりも8つも年下で、四捨五入したって十の位は2に届かなくて、それでも俺はこいつがすきで、彼こいつもきっと俺をすきで、でも、
「かいじさん、」
痛いか、と聞けばかぶりを振った。
違うよ、といって俺の頭をぐいと引き寄せて額同士をくっつけた。
濡れた赤く綺麗な双眸が、俺の迷う瞳を捕らえた。
「目、そらさないでよ」
おれだけをみて、と。
それはいまだけの免罪符に。
「しげる、」
いまだけ、愛だけを見て、溺れよう。