家に帰ったら恋人が近所のガキに女装させられていた。
なにを言ってるのかわからねーと思うが、という脳内ナレーションを遮ってガキは去っていった。ローションという強烈な置き土産を残して。今はガキでもこんなものが手にはいる時代なのか?いや、アイツがおかしいのだろう。

投げ渡されたローションから恐る恐るアカギに視線を送ると、呆然とした顔でこちらを見ていた。アカギ、と声をかけると感情の均衡が崩れたらしくぼんっと頬を紅く染めてそっぽを向いた。それを見ていたら一気に自分の下半身を含めた色々諸々が騒ぎ出すのがわかった。
声をかけながら近づくと器用に動いて逃げるので覆い被さるようにして動きを止めた。耳元で名前を呼べばびくりと肩を震わせる。腰の辺りに臨戦態勢の股間を押し付けると、ばか、と力ない言葉が返ってきた。

「アカギすげぇ、かわいい…」

すかさず唇を食み、反論さえも飲み込ませる。
口内をゆっくりと舐め尽くしてやっと酸素にありついた頃にはアカギはすっかり蕩けきっていた。本当にキスが好きらしい。
太腿をゆっくりと撫でてスカートを捲り上げると、女性下着を突き上げるアカギの男根が見えた。指先で優しく撫でると、指に透明な糸が付く。濡れて透けた女性下着から覗く勃起した男根があまりにミスマッチだが、それが余計興奮材料になった。

「キスだけでこんなにしてんのかよ、」
「……、」

くたっとした眼で睨まれた。反論する元気もないらしい。今日は優しくいこう。
布越しに舌を這わせてぴちゃぴちゃと音を立てればアカギの興奮は最高潮に達し、ぷるんと限界まで勃ちあがった性器は下着をずり下げた。下着は最早玉袋を守るのみとなっている。
下着をつけたまま、位置をずらして秘孔をつつく。ローションを開栓して秘孔にぬりたくり、充分かは定かでないが解した後、自分の性器をそこに宛がうとアカギが腰を揺らして押し付けるようにしてきた。はやく、という言葉が聞こえたか聞こえないか、とにかく口を動かしたようだが、声にならない喘ぎの方が優先されたらしい。勢いよく腰を打ち付ければローションが鳴り、アカギは啼き、スカートのレースやフリルが揺れ、ちらちらと見える下着と性器。本当に目に毒だ。

「あ、や、あっぁあ」
「…ほんと、かわ、いいッ」

最後にはスカートはほぼ完全に巻くれ上がり、惜しげもなく晒された男根から白濁が散った。俺はしっかりと、アカギの体内へと全部吐き出した。しかしぐったりとしたアカギの様子に、萎えた一物はまた上を向き出したのだった――

―――――――――――――――――――


「ほんとがっつくねぇ、カイジさんは」

テレビの画面を見てほくそえむ悪魔。
こいつは本当に周到で、去り際に部屋にカメラを仕込んでいったらしい。だいたい何で俺もこれを見せられているのだろう。自分が女装してハメられている動画を見せられるのは気分がいいものではない。

「じゃあこれ、カイジさんに見せられたくなかったら――」

この魔王。
本格的な脅迫にまで手を染めるとは末恐ろしいガキである。
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