小説 | ナノ
目がさめると、砂浜にいて村の人に聞くとどうやらアメストリスはもはや、私のいた世界ではないことがわかった。
海賊が大半を占める大海賊時代である。
ここに来てから4年が過ぎた。帰り方も探したが全く検討がつかない為、とりあえず当初の目的通り旅をすることにしたのだが、どうやらここはビックリ人間というかビックリ世界というか能力者とか、天候が激しく変わるグランドラインだとか…
「とりあえず、ここの島でお金でも稼ぎますかーっと。」
最近は錬金術を使ってお金を稼いでいる。
大体酒場にでもいくとお仕事はあるしね。
「あー、やっちまったよ、壊れちまった…」
「よければそれ、直しましょうか?」
フードを深くかぶり、壊れた鍋を持つ酒場の親父さんに声をかける。
「えっ、そんなことできるのかい?」
「ええ、一応それで食べてますからね」
「へぇ!じゃあお願いしようかい!」
ただし、直す間は絶対に見ないでください。と声をかけて錬成し、親父さんに渡す。
「おお!おおお!こりゃすげえ!新品みてえだ!ありがてぇ!」
「よろこんでもらえてよかった」
「お代はいくらだい?」
「えーっと、じゃあ今日ここの宿って空いてます?」
とりあえず宿探してたので!と言えば、よしきた!タダで泊まっていきな!と言われ、その言葉に甘え、部屋へと入った。
「ふー、とりあえずここからどうしようかな、心配してるだろうなぁ…」
姉弟3人で写ってる写真をなぞる。こちらの世界に来た時に失くしたものは特になく、荷物は全てあった。その為、海を渡るのにも船は必要なくお気に入りのブーツ(氷の錬成陣付き)で歩いて渡れる。これは本当にこの海が殆どの世界ではすごくありがたかった。
大佐のパッチン手袋も、正直怒られそうな使い方(焚き木とか)はしているがとても重宝している。
明日は何をしようかと考えながら眠りについた。
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