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- ナノ -

試験管に入れたままの感情

いくらでも希薄になれる

悲劇は希望から始まるのだっけ

嘘にもならないごまかしだったはずなのに

ハッピーエンドボタン

少しだって我慢を知らない彼らの眺望

ゼッコウの界隈と生きとし生けるものの栄華

いつからか「さよなら」を告げるのが簡単になっていた

まるで血の気の失せたような白昼のシグナル

オモチャのような理性

そこで、倒れていた

奇病の未知の最寄り駅

子供の言う絶対と、大人の好きな無言(ノーコメント)と、

X号線の遡り坂

アスファルトに溶ける羽

雲の影が僕らを呑んで流れていく

「愛してなんかいません」の「あ」

玄関からお行儀よく訪れる夜

おとぎ話のお姫様が見ている夢を見させて

新聞紙でくるんだ蟠り

生まれ変わったらあなたの爪になりたい

おまじないみたいに、はかない意図が付随していた

無知に凍える

あたしの頭が悪いということを死ぬまで忘れてはいけない

慈しみが湧く、檻の獣にならば

嘘を吐かなかった日

忘却に頼り切り

誰もが地球と呼吸を合わせられると思うなよ

一緒に明日の証明をしよう

役割のない役者(神様)

瞳から光が羽ばたいた

夜明け前に気づいたら君の勝ちだよ

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