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「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

そうね、無垢ね

ふわふわと優しく歪む

亡者のための星空を消せ

何処なの野ばら

六本目の指先

泡になった言葉

川にまつらう

大きな獣が心を踏んだ

漂白される肺の美しさよ、けれどまた澱は溜まるのだ

愚図つく炎

陰影を喚ぶ

はらわたに浸かる

傀儡おどし

お化けみたい

母樹に拝礼

旧びた陽光

眠るハイカラ

護るためのよすが

泣式

ほとりへ帰ろう

土を返せ

遺趾にも淘汰

虚無、浅瀬にて

そうして生きる

軟らかな汚泥を口に含むんだ

分かっているのに二度冒す

あの子の頬を剥いたら林檎が現れると信じていたのさ

椅子に轢かれてみないかい

目薬の最後の一滴が枯木立をおかしくした

なぜ終わりばかりが目に付くの

愛されるために死期を逃すなんて

わたし死ぬの初めてよ

自傷痕の付いた鉄柵は、もしかしたら少しだけ温かい

御覧よ、泣き虫が蝶の鱗粉を舐めている

? 泣式(きゅうしき 造語)

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