遠慮がちな実り
くどそうな誘惑
ユウウツキリンジ
吠えるくらいなら噛み付きにこい
わがままで殺して
隣の月と駆ける夜に
切るか満ちるか
思い込みじゃない思いなんて
腐った果汁の洗礼
千年前の昼食
肉を這う皮の悍ましさ
意欲が湧かないから死んでいるペット
聞こえそうな軋みに耳を塞いだ
偽りだって現実
疎ましい余韻を掻き乱したかったロンド
たぶん墓標になる木の下で
禁欲的な薬指
ブルー・グレイスの雑踏
ようやく息絶えたい時間
色抜きクローバー
揃える靴を最後にちょうだい
無重力終章
涙に理屈が必要だろうか
信じてない人に尽くす神様
頭痛の彼方で瞬くネオンライト