西向きの愛し子
くれない雑草
枝葉の兄弟
脳味噌の空き地
残光の上
焦がれ方から狂いまして
死ぬためのエッジ
夜露だけが僕のもの
三日月の破れ目
不安が正解だ
ラジオはバスタブの底
贅沢は日没と共にやって来る
懐かしい人の歩幅
ざらつく夕闇
手首の透けた内側
アイロニカルな上澄み
夢のような最低
青い箱
悲しくない感情の通せんぼう
雪とける
ライク・ルーチンライフ
ピンク色のいたみ
偽りと贖い
人の生はそぐわぬ
無意味が泣いた
私たちは記号だということを思い出さなくてはならない
泣きたいさかり
優しさに近いような
おやすみなさいが聞こえない
そ、こ