あのね、ルフィ…大切な話があるの…聞いてくれるかな?
うん、ありがと少しだけ長くなるかもだけど寝ないで聞いてね?
えと、あたしがあの町で海賊達に酷い事されてた時に助けてくれて、行き場もないあたしに仲間になれって言ってくれて、サニー号に乗っけてくれて、あたし本当に嬉しかった。
あはは、ルフィも嬉しかったならよかったあたし、全然役立てないのに…
それでさ、あたしがサニー号に乗って初めての戦闘の時、何もできなくてただみんなが闘ってるのを見てるだけなのが嫌で何も出来ないくせにでしゃばって闘って、結果大ケガしちゃった時、あの時ルフィがあたしを怒ってくれたよね。
「おまえ、死んだらどうすんだ」って「もっと自分大切にしろよ」って
あの時気付いたの、あたしは今まで無意識のうちにいつ死んでも構わないって思ってたこと
ルフィ達に会う前のあたしは、死んだように生きてたから…ううん。生きてなんてなかったのよ
でもルフィ達に出会って、海賊になって、毎日が楽しくて、でも悲しいこととか辛いこともあって、それをみんなで乗り越えて、ああこれが生きるってことなんだって気付いた

それに気付いた時、もうひとつ気付いたの
あたしを生かしてくれてるのはルフィなんだ、って
だから、だからこれからあたしはルフィの為に生きていきたいと思ったの
ルフィがあたしの生きる意味になってしまったの

大好き、大好きだよルフィ

愛を知らぬ少年Lは云う、

「なんだよいまさら、おれもキヨカが大好きだぞ」

しししと笑ったいつも通りのルフィは、あたしの一世一代の愛の告白なんて全然分かってないみたい

愛してる、そう言えばいくらルフィでも気付いたかしら?
でもいいの、そんなルフィだから愛してるんだもん
(この命を少年Lに捧ぐと決めた、そんな暑い暑い夏の日の午後)
20090627

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