「…ま?り…さ…リク様?」
「………ん…」
ゆさゆさと
軽い揺れにようやく重い瞼を開く。するとそこには愛しい少女が嬉しそうに笑いながら、居た
「御食事の支度が整いました。もう朝ですよ?起きてください」
「ああ……」
むくりと起きて、布団をめくり
「わぁっ」
ソラを引き込んで、小さな彼女を抱き締めて再び横になる
もぞもぞと動く彼女の額に軽くキスをすると彼女はふにゃっと笑って身体を俺にゆだねた
「朝食が冷めてしまいますよ?」
「ソラが居ないから寒かったんだよ」
ふわふわのベッドとふかふかの布団は、実際はそんなことは無いのだけど
そんな言い訳をして、愛しい少女の温もりを暖かい布団の中で堪能する
彼女も俺の言い訳に気付いてるのか楽しそうに笑い声をあげて
「申し訳ありませんでした。それならば仕方無いですね、暖めて差し上げます」
ぎゅっと、抱きついてきた
寒い寒い冬の朝
彼女が側にいてくれて、彼女を抱き締められる幸せを噛み締めた
彼女が側にいる。それが俺の最高の幸せ
(というかソラはいつ抜け出してるんだ?)
(リク様を起こさない様に毎日頑張ってますよ?)
帰