とりあえずその後来た静正の関西弁の彼氏さん。謝るのは決めたものの、静正がべらべら話たから成り行きで彼にも相談するはめになった
くそう、私の失態を広めやがって馬鹿静正
ってか静正の彼氏の武蔵?さん
口数が少なくてなんかぶすっとしててめちゃめちゃ怖いんだけど
え?私なんかした?私邪魔?
「……そらしずが悪い」
「でしょ!!ほらやっぱりさっさと開通しちゃいなよ静香」
「っ、だ、だって……」
恥ずかしいし、怖いんだもん
そんな私の戸惑いは
「あほか。お前だ」
静正が殴られたことで終わった
とたんに頬を膨らませてえー?とむくれる静正には悪いけど
へ?は?
「女の子の初めては大切なもんやろ。それをべらべら生々しい言葉で言うなや。従姉妹さん可哀想やろ」
なんだと……
「えー、でも間違ってないと思うけど」
「正しゅうても、もうちょいオブラート包みいや。悪いな従姉妹さん、しずデリカシーと恥じらいが欠如しとって」
む、武蔵さん………
「……なんでしずと付き合っとるんですか……」
武蔵さんはこの上なくまともな人だった
それこそ静正と付き合ってるのが神秘に感じるまでに
「静香ー、関西弁うつってるよー」
「……なんで、言われてもなぁ。好きやからだけど」
くそう、武蔵さんの心配りと気づかいがちょっとても私の彼氏に出来たらなぁ!!
そんなことを思っていると、携帯がぶるぶると震える。言わずもがな、噂をしてればあれってやつだ
「も、もしもし……」
『静香か?』
でもやっぱり
私は、彼が好きだし
デリカシーが無い静正には、武蔵さんがぴったりなのかも
そんなことを思った
帰