「それでね、彼氏がさぁ」

「………ふーん」

「……あんたここにあるCD片っ端から叩き割るわよ?」

「やめてえええ!!」


彼氏が出来たらしく最近妙に色気付いた従姉妹
これなら恋人相談できるかも!!と思った私がバカだった


人の話なんか聞かずにベッドでこてんと漫画を読んでるバカが憎らしい


「もー、静香ちゃんが悪いんでしょ?なら謝れば良いじゃん」

「恥ずかしくて謝れるわけないでしょ!!そ、そそそそんな、こ、怖くて…ごにょごにょなんて…」

「処女の癖に経験豊富とか見栄張るのがいけないんでしょ?私もたまにやられるけどすんどめってかなり辛いよー」

「ば、しょ、しょしょしょゴニョゴニョとか言わないでよ!!バカ!!」


堂々と卑猥キーワードを言われて恥ずかしくて真っ赤になる
それでもバカは止まってくれなかった

「処女だから怖いですごめんなさいーって言えば良いじゃん。それか我慢して貫通してもらうか」

「か、貫通って!!何言ってるのよ!!」

「え?ちんちんをまん「わあああああ!!」」

もうやだ!!もうやだこのバカ!!
赤いフレームのオシャレだて眼鏡を殴り割ってやりたい!!
ていうか、なんでこんなに恥じらいが無いのよ

「なんでって、予習復習はほら漫画やゲームでたくさん」

「あたしの心の中を読まないで!!」


もうどうしようも無くなって静正から毛布を剥ぎ取って頭から被り、赤い顔を隠す
ホント、こいつが彼女とか彼氏さんは趣味が悪すぎるわよ!!

オタクだし。下ネタあけっぴろげだし
部屋中マジでカオスだし


はっ、もしかして彼氏もオタクなのかな






「しず?」


そう思ったとき
コンコン、と窓が何かで叩かれて低い声が聞こえた


それに対して静正は慣れた風に窓を開けて対応する


「どうしたのむーちゃん」

「客来とるんか」

「うん、従姉妹が暴走してるー」

「そうか。ほな今日はそっち行かん方がええか?」

「ん?良いよ良いよ気にしないでご飯食べに来なよー」




……なんだろう。
なんか、静正が可愛い

二人の空気はとても濃蜜で、紹介なんかされなくても恋人同士なのはわかった



……なんか羨ましい。



とりあえず私は、押し倒されて怖くなって逃げちゃった彼氏に



“ごめんなさい”って電話をしようって思った



『恋せよ乙女』





「あ、むーちゃんコンドーム一個とってー」

「は?何すん」

「はい静香。これで彼氏さんと仲直りし「なっなっなっなっ、」」







「なんてもん渡すのよバカ静正!!」


「え、でも避妊は大切だよ?」







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