『入学するまでが試験だ』
センター試験がようやく終り、ちょっと気が緩みはぁっと白い吐息を漏らしながら電話をすると
大学生の彼氏は、そんなことを言った
せっかく頑張ったんだからお疲れさまぐらいいってくれたって良いのに
「そんな意地悪言わなくてもいーじゃん」
『事実だろ。まだまだやることは残ってる。違うか?』
「違わないけどさぁ……」
電話の向こうに見えるはずがないとわかっていても、ぷぅと頬を膨らます
もうちょっと、甘やかして欲しいなぁ
そんなことを思いながら会場の門を出る、と
「俺の大学、来るんだろ」
「な、んで…?」
「……まだまだやることあるのに、誰かさんは転んで骨折とかしてもおかしくないからな」
彼が、いた
真っ赤になった頬にを隠すようにすぐに背中を向けた彼に
微笑みがこぼれて後ろから抱きつく
「心配、してくれたの?」
「しないわけないだろ。だからお前はそれに応えろ」
「うん!!頑張るね!!」
さぁ、入学するまで頑張ろうか!!
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うちに受験生は少ないだろうけど頑張れヽ(´ヮ`人´ヮ`)ノ
帰