いつから、準備をしたのであろうか
「……………」
きらきらと目を輝かせて
巾着の紐を持ち、嬉しそうに枕元に振り袖を着飾った幼妻
「とても可愛らしいよ」
上半身を起こし、その頭を撫でてやればりりは露骨にぱああああっと嬉しそうに笑った
そのままむぎゅっと抱きついてくるあたり、
めかしたててもやはり、りりだなぁと笑みが込み上げる
「あのね、桜ちゃんと座敷わらし様が着せてくれたの!!」
「……りりも早起きして頑張ったね。これ、そんなにひっついたら折角の着物が着崩れ手しまうよ」
「あ、とっと」
わたわたとして離れ、正座で床に手をついて頭を下げるりりに合わせ
私も布団の上でだが正座をしてそれを見守る
「えっと、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」
「あぁ、おめでとう。今年もよろしくね」
挨拶を交わせば
幸せと微笑みが溢れる
とりあえず、
今から初詣にでも参ろうか
『あけましておめでとう』
帰