カッコイイ、カッコイイ、カッコイイ
來兎様はいつだってカッコいいけれど


「利虎……そんなとろけた笑顔を見せられたら、僕行けないじゃないですか」

「だって來兎様素敵なんですもの……」


ふわりと、肌触りの良い白い服を着た來兎様に抱き締められて
服を崩さないように抱きつき返す

絹の肌触りに負けぬ、白い繊細な來兎様の手
その手に頬を撫でられれば自然に喉がぐるると鳴る




いつも遠くから見たりで、まともに見たことが無かった來兎様の正装!!
まさかそれを着替えるのを手伝う側になるなんて、本当に幸せでたまらない。とりあえず來兎様が素敵すぎる


「でも少しだけ残念ですね。僕も利虎の正装好きだったんですけど……あの鈴がついたやつとか可愛らしいのに綺麗で…」

「寅の一族は強く見せたがるいじっぱりだから、派手に盛られちゃったんですよ。でも私は來兎様が着てるみたいな繊細な刺繍とかの方が好きですよ」


大好き、大好き、大好きです
彼が。彼の纏うものが。彼を取り巻く環境が





利虎も明日、せっかくだから正装を着て神様に挨拶に行きましょう





そんなことを言う彼は、結局遅刻ぎりぎりまで私の側に居てくれた







そんな大晦日の日のこと



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