明日はハロウィン
カンカンカン
割れない。
カンカンカンカンカンカンカンカンカン
さっぱりだ
「ほら伊吹、もっと気合い入れてかき回して」
「な、なちとろくが作るんじゃ……」
「体格的に無理」
うん、やっぱりミニサイズじゃ無理しか無いよね
すううううと息を吸って、
グチャっ!!!!!
「ちょ、ろく、あーあ何やってんのもう」
「うげ、ねぱねぱー」
「緑青大丈夫か?」
スプーンで殴っても割れないので、頭突きで卵を本気で割ると勢いあまって突っ込んだ
殻がチクチク痛いし、黄身に突っ込んだからもう使えないし何より髪から服まで全部ねっとりしてて気持ち悪い
そんな私を伊吹が拭いてくれて、なちが殻をとってくれた
早く、かぎりが帰って来る前に作らないとなのに
「ろく、とりあえず着替えるよ?」
「でも早く頑張らないとかぎり来る」
「でもそののまじゃ気持ち悪いでしょ。ほら行くよろく。あ、伊吹それかき混ぜ終わったら卵黄入れてかき回して小麦粉だから」
「……殆ど俺が作ってる気が……」
さて、小さないたずらっこ達はハロウィンまでにお菓子の準備が出来るかな?
「着替えて来たよー、あ、もうそれ小麦粉いれて良いよ」
「私入れるー」
「ま、待てろく!!それ片栗粉っ……」
どささささ
「あ」
「……伊吹初めからもっかい頑張れ」
帰