俺達山賊の中で
ソレは一種のゲームだった

『生きたいなら足を開くか人間を殺せ。選ばせてやる』


そう言って、自ら足を開いた奴の目の前で犯す価値も無い同じ馬車に乗っていた奴を殺す

結局足を開いた女は、自らの意思で開く訳だから
それを貶しおとしめる




だが初めてだった



迷いも無く、ナイフで心臓を一突きで刺した女は



「これで良い?」


無表情で淡々とばばあを殺した彼女は
肌の白さが美しい、美しい女だった
不覚にも俺は



「――上出来だ」


そんな人を殺す彼女に一目惚れした

















「次はあいつだ。出来るかマリオネット」

「大丈夫」


そう言って、マリオネットはまた人を殺す
俺が渡した銃で迷い無くターゲットを殺す


人を殺す度に彼女の美しさは冴え渡り
人を殺す彼女の姿に俺はますます惹かれる



彼女を抱きたいがために、ターゲットを彼女の肉親にしても彼女は迷い無く肉親をも殺した
だから俺は彼女に手を出せない。それなのにますます彼女に惹かれていく





名前すら教えてくれない、旦那に操を捧げた殺人人形
いつになったらアイツは俺の物になるかな





『お預けをも楽しむ男』






時間はたっぷりある。それこそ俺たちが死んでも地獄でまた逢えるだろうしな



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