「………」

「………」

「……どうかしましたか?」

「いや、なんでもない」


呼び出されて部屋に入ると、殿下は何故か立って私を待っていた

そんな彼に「ちょっと来い」と言われて歩み寄ると……何故か殿下は嬉しそうに笑った

「?」

「おい、風呂に入るから背中流せよ」

「は?」

「聞こえねぇの?風呂に入るつってんだよ」


急に不機嫌になった殿下に睨まれまれて剥かれて
そのまま浴室に引きずり込まれた
けれどいつものように私を抱こうとはせず、何故か殿下は上機嫌だった

「どうかしましたか?ご機嫌みたいですが」

「………ある意味念願が叶ったんだよ。ほら、お前も洗ってやるから後ろ向け」

「そんな恐れお「黙れ」」






結局身体も髪も洗われて、けれどそれは別に普通だった


広い浴槽に一人分空間を開けて並んで座る
今日は抱かないのかな。私としてはその方が良いけど

まぁ、



彼と一緒に過ごすのは緊張するけど
こんなゆっくりとした時間を過ごすのも悪くないかと思った












『彼は上機嫌』









ようやくだ、
ようやくニーに身長が並んだ。しかも俺はまだ成長期だ

抜いたからってどうかなるわけでも無いが


それでも好きな女より小さいのだけはずっと嫌だった。





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