「たまき、クリスマスくらいデート行こうぜ」
「やーだー」
ごろん
ころん
ころん
ぼてっ
先週届いたカーペットの上から移動しない三匹+たまきに地味にイラッと来る
たまきは重度の寒がりだ
よく毛皮纏っててずるいーと猫たちに本気で語りかけるくらいには
そのカーペットは珠姫たちにとって凄いお気に入りらしく、それまでは猫カイロや俺に引っ付いていた珠姫が必要最低限以外の時はそこで過ごすようになった
そんな珠姫にならって白たま以外の猫もカーペットを使うようになり
俺は三人がけソファに孤立した
そんな俺を哀れんでか、普段は寄りもしない白たまが膝の上に座ってくれるようになって一週間
ちょっと早めのプレゼントをこんなに喜んでくれて嬉しいけど嬉しいけど
これは無いんじゃないか!!
「たーまきー」
年上の彼女は我儘で気分屋で、本当に猫みたいだ
なおもねだるように名前を呼ぶと仕方ないなぁ、なんて言われながら手招きをされた
「ん」
「一緒にごろんしよー?」
八重歯とえくぼを見せて、嬉しそうに、嬉しそうに、彼女が笑うから
「仕方ねぇなぁ」
俺も一緒にカーペットに転がった
すると白たまもさりげなく参加して
みんな仲良く転がった
ま、こんなクリスマスも有りかな
そう思った珠姫たちと過ごす二回目の記念日
帰