「お疲れさまです」

爽やかな風を感じながら
今日もかなりの量の訓練を終えたリク様にタオルを差し出して、ハーブティーを入れる

「あぁ……悪いな」

よたよたと椅子に座ったリクさまはとてもぐったりしてらして、傍目にも疲れきっているのがまるわかりで



心配症なのはわかっているし、過度の甘やかしがよくないのもわかってはいるけれど


「大丈夫ですか?無理をなさらずに」


それでも私は、彼に苦労をかけたくない
人としての生を捨てさせてしまったのだから私には彼を幸せにする義務がある

またばれるのを承知でこっそりと癒してしまおうかと企んでいると、不意にリク様に頭を撫でられた




「俺はソラを守れるくらい強くなりたいんだから、これくらい頑張らねぇと」



私を物理的に守るなんて、多分この世界にいる物では殆ど無理だけれど
それでも優しい優しい彼の言葉に精神的に癒され守られて




私は、込み上げる喜びに身を任せてリクさまにそっと抱きついた



『私も愛する貴方を守りたいんです』









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