ある日の仕事中
森で謎の卵を拾った
せいかくに言えば討伐目標の野獣に喰われかかっていた卵を成り行きで助けたのだが



とりあえず色からして怪しい
銀色の卵なんて見たこともない
近くを見回しても巣も親もいないから


城に持って帰ってみた













「大きくなったなぁ」


その卵は三日ほど毛布にくるんで置いたら、20cmほどから1mほどまで成長した。本音を言えば物凄い怖かった
それはもう怖かったよ。みるみるうちに卵がでかくなるんだもん

これ以上大きくなるようなら、申し訳ないが森に返却させてもらおう






そんな考えは杞憂に終わった






その晩卵は孵化した




「…………………」

「あんま見てんじゃねぇよ」

「あ……ごめんなさい?」



豪華な服を着た無駄に偉そうな、恐ろしいほど綺麗な銀髪の少年
不機嫌そうな彼と同じベッドに座るも頭の中は???でいっぱいだった

「なぁ、俺ねみぃんだけど」

「あ、じゃあとりあえずベッドどうぞ。私はソファで寝ますか「お前のベッドだろ?お前も寝ろよ」」


服を引っ張られて急なことに体制を崩して少年と共にベッドに崩れ落ちる

まぁ、弟達と寝るのと同じもんかな

そう思い彼と少し距離を空けて目をつぶった













そしてその日、私は処女を失った
どうやって?どうして?
その辺りは深く聞かないで欲しい……













処女ところか、彼────セルディの実家らしい月世界にさらわれたのはもう少しあとのこと。




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