利虎ちゃんと來兎様がアンケートを覗きに来たようです
「可愛い、もふもふ(もふっ)可愛い、もふもふ(ぽふっ」
『利虎殿はモテモテですね』
「…………」
アンケートに書かれた文字を読みながら、腕に抱いてる來兎様の毛並にもふもふっと顔を埋める
気持ちいい、可愛い、この私とは全然違う柔らかい毛並みが堪らない
へにゃりと頬が緩みきってるがそんなこと気にしないですりすりと頬を擦り付ける
『利虎殿?感謝の言葉を述べるんじゃ無かったんですか?』
「來兎様の方がもふもふで可愛くて最高です…可愛い、可愛い、かわいい…」
『利虎殿?りーこ?利虎?』
ぎゅーっ
念願とも言える彼の毛並みは本当に堪らない
いつまででも抱き締めたいし感じたい。大好き大好き
ぐるると喉を鳴らして心行くまで堪能しているとふわりと來兎が人型に変身して軽くかがんで頬に軽くキスをしてくれた
「あぁ…………」
「そこまで悲しそうな声と顔をしないでくださいよ。兎じゃない僕は嫌ですか?」
「大好きですけど……」
もうちょい、もふもふしたかった。
もふもふしたかった。なるほど、これが私に投票してくれた人の希望か
「それにしても、利虎殿は他の方と違って姉妹になりたいとかより可愛らしいやもふもふばかりですね」
「もふもふしたいですね……」
じいいい
來兎を見上げ続けると困ったように笑う彼に『また夜に』と囁かれた
こんなこと、昔からすると考えられない
彼の方を見ることもできずに陰ながら思い続けていたあの日々
彼の獣型に触れることが出来ることは、念願でもあるし幸せの確認でもあるのだ
とりあえず、速く夜になれば良いのに。アンケート結果を見ながらそんな不届きなことを考えていた
「投票ありがとうございます。私でもふもふするのは良いですが、來兎様はダメですよ?」
「いや利虎殿もダメですよ」
帰