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[12]干支物語5
by みかん
2011/01/23 10:15
管理人:干支物語
プレゼント:写真
「〜〜っ!!!!!!!」
じったんばったんごろごろごろ!!!!
もふもふのコートが汚れるのも構わず、床を転げ回る
ばんばんばんっ!!と床を叩きもう一度ソレを見てにぱぁっと頬が緩む
まっしろのうさちゃんが(來兎様)
かじかじと人参を食べる写真と(草陰からの多分隠し撮り)
眼鏡をかけて、書類を書く來兎様(人型、これまた陰からの隠し撮り)
誰だかわからないけれどこれは良い!
ごろごろ転がって、俯せの状態でじーーっと見る
「來兎様かわいい…かわいすぎる……」
「何を見てらっしゃるんですか?」
ピシリ、と
背筋が凍った。
「………」
おずおずと振り向くとそこにはしゃがんで私をにこやかに見てる來兎様がいて、
「………」
写真をぎゅっと抱き締めてふるふると首を振りながらにじにじと距離を取って逃げる
やだ、やだ、これは欲しい。取っちゃやだ
「そんな泣きそうにならなくても取ったりしませんよ」
「ほ、ほんとうに……とりません?」
むくっと身体を起こして見上げると優しく頭と喉を撫でられてぐるると喉が鳴る
「大丈夫ですよ。何を見ていたんですか?」
「來兎様のお写真……」
「これは……」
來兎様が困ったように笑うから、やっぱりとられちゃうのかと思って不安いっぱいで見つめるて優しく優しく抱き締められた
「だからとりませんよ……そうですね、じゃあ代わりに利虎殿のお写真か何かを見せていただけませんか?」
「え………」
「これは……」
利虎殿の小さな時からのアルバムを差し出されて、頬が緩むのが止まらない
人型の写真はキツく睨み付けるものばかりだけど、今よりさらに幼くて可愛らしい
獣型の小さな小さな虎が紐にじゃれてぐるぐる巻きでころんとしてるのも大変可愛らしい
もっともっと早く、産まれたかった。
この可愛らしいときの利虎殿を生で見たかった
「來兎、様?」
両手にしっかりと写真を持ったまま、それでもびくびくと様子を窺い見上げる彼女に笑いかけて軽くキスをする
[13]無題
by みかん
2011/01/23 10:17
「小さな利虎殿も大きな利虎殿も、可愛らしいですね小さな利虎殿はもう無理ですが大きな利虎殿を貰ってもいいですか?」
「どうぞ?」
「では………とりあえず、これは置いてくださいね?」
写真を取り上げ、その代わりに僕の身体に手を回させる
一瞬だけ写真を名残惜しそうにしながらも彼女は擦りより甘えてきた
『記録と本物』
(やっぱり触れる方が良いですね)
(どちらも大好きです…)
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