「集まったか野郎ども…今日は何日だ?はい!長男!」 「父さん、早朝なので大声を出さないでください…ちなみに2月14日ですが」 「何の日だ!はい!次男んんんん!」 「ばれんったいーん!」 「どういう日だ!はい旦那ぁ!」 「チョコを貰う日だ」 「お前ら全員正解だ…」 「叔父さんうぜぇ…」 「どうして俺が長男、次男、旦那、愛しの甥っ子、お兄さん、ド変態、王子、ドSくんを呼び集めたと思う?」 「ちょっと叔父さん?一つ変なの交じってるんだけど」 「気にすんなよ☆…それでだな…だいたい勘がいいやつは分かっているだろうが…」 「ただいまよりバレンタイン戦争をはじめるっ!」 「「「「「「「「…はぁ?!」」」」」」」」 「ルールは簡単!女の子からチョコを貰うだけ!なんともシンプルなルールでしょう!」 「ちょっと待ってください」 「なんだ長男」 「俺のところでは学校に不要物を持ってこさせない校則があるんですが…?」 「じゃあ長男失格だな」 「そうなると叔父さん、俺と従兄(にい)さんと王子、ドSも失格だよ?」 「うぐっ…分かった!お前らんとこの学校に今から電話する!」 「ちょ?!」 「…あぁなった叔父さんて止められないよね…」 「だよね〜…」 「もっしー?」 『…おい、普通に電話をかけることができないのかお前は』 「いーじゃんいーじゃん!昔からの仲だろー?ったくヤンキーだった野郎がお偉い学校の校長になるなんてなー?」 『ふん。お前だってだいぶいいとこの会社行ってるらしいじゃないか?』 「まぁな♪んでさ、今日一日だけ校則変えてくんね?」 『…はぁ?!』キーン 「耳元ででかい声出すなよ馬鹿!」 『なっ?!何言ってるのか分かってるのかお前は!』 「分かってるっつの。今日バレンタインなんだからさ〜ちょっとぐらいいいんじゃねぇか〜?」 『あのなぁ…』 「もしかしたらお前チョコもらえるかもよ?」にやにや 『…今日一日だけだからな』 「やりぃ!さんきゅー!」 「って訳でいってらっしゃい野郎ども」ぺかー 「わー親父がすんげースマイルー!」 「次男テメー棒読みにもほどがあるだろー」 「はぁ…それだけのためにせっかく海外から帰ってきてすぐに俺は呼び出されたの?」 「ごめんね父さん…」 「ん、いいんだよ?久しぶりにこうやって再会できたんだから」 「えへへ」 「はい、甥っ子〜俺が送ってやるよ〜」 「ちょ、叔父さん離してよ!」 「はは」 「ん、む…」 「んにゃー…」 「あれ…?父さん?」 「おばあちゃー、ぱぱもいないよー」 「「?」」 ぶるる… 「…ほんとに俺だけ送りだ…」 「ったり前でしょうが!叔父さん嘘つかないもん☆」 「あーはいはい」 「…お前さー」 「ん?」 「学校でモテたりしてんの?」 「…別に、普通じゃない?」 「ふぅん…」 「なに、…っ//」 じっ 「…なに///」ふいっ 「ん、いや」 「…変なの//」ぼそ 「…父さんは甥に甘すぎる」 「まぁそれは前からだから仕方ないよ?」きらー 「…王子っていつも輝いてるよね…なんで?」 「さぁ…なぜだろう…」きらー 「「「きゃぁー!!!///」」」 「?なんだあの集団は…」 「あ、あれお前んとこの親父さんじゃない?」 「ほんとだね」きらー 「あのっ!甥君のお父さんですか?!」 「ん?違うよ?叔父さん」にこっ 「「「きゃあきゃあ///」」」 「…叔父さん、行っていい?」 「お、すまんすまん!いってらしゃい」ふわり 「…いってきます」たたっ 「?」 「あの、そのっ、もしよければこれ余り物なんですけど!よかったら!」 「え!優花ずるいよ!これ!私からも!」 「あぁ、ありがとう」 「「「きゃー///」」」 「…さすがだな」 「そうですね…」 「尊敬に値するよ…」きらー 「あの、」 「「「?」」」 「ドSくん…これ…」 「俺に?」 こくり 「…まぁ、ありがとう」 「ドS、一つ目ゲットか」 「ん」 「王子は言わずもがな、」 「「「「きゃぁー!!!!王子ー!!!///」」」」 「はは、君たちそんなに押し合ったらこけるよ?」きらー 「「ですよねー」」 |