0.はじめに
文章メイキング公開企画『物書きのすゝめ』に参加させていただきました北西と申します。
このメイキングでは普段どのようにして文を作り上げていくのかということを説明させていただきます。少しでも皆様の参考になれば幸いです。
また、以下のメイキングは全て私個人の感性によるものなのでいくつか納得のいかない部分もあるかと思いますが、どうかご了承ください。
1.用意するもの
・携帯(orPC)
・メモ(紙、携帯)
基本的には携帯電話のメール作成画面を使って書いています。改行記号も数えられてしまいますが文字数やスクロールバーのサイズなどで大まかな文量を知ることが出来るので重宝しています。
文をサイトに載せる時、あまり長すぎると文章が途中で消えたりしてしまうので意外と重要です。
メモには普段からネタをメモしたり、文章にする前に大まかな流れを書いてみたりします。私は机に向かってネタを練り上げたりすることはあまりなく思いつきで書くことが多いのであまり長いメモは少ないですが、長編なんかを書くときにはこの先の展開や入れたいセリフ、出したい設定なんかを書いたりすることもあります。しかし色々書いてあるにもかかわらず全く触れない設定もあったりして、中々無駄の多いメモになっています。
2.何を書くか決める
メモからネタを拾うか、その場で思いついたものか、リクエストをいただいたものか。とにかく何を書くか決めます。夢小説だと具体的にはどんなネタで、キャラは誰にするか、と主人公は男か女か。決められるならキャラと主人公の関係(知人、友人、恋人など)とオチも決めてしまいます。
今回は現在連載中の男主長編のメイキングです。
まず初期設定というか、世界観と主人公のステータスを決めます。今回のお話は
「人ラブな臨也さんが人型ロボット作ってたら面白そう。派生も交えて臨也ハーレムにしたら尚面白そう。というか八面六臂が書きたい。」
というふざけた考えから生まれています。そしてひとつのテーマで書くのではなくそれぞれキャラに色んなことを考えさせてごちゃごちゃさせたいな、と思っていたのでネタも制限なく考えて使い、ほのぼのやらシリアスやらエロやらをごちゃつかせて、キャラ達に色々な行動を取って貰っています。
更に、八面六臂をちょっと僻みっぽい性格にさせたかったので、それと対比する形で主人公は包容力や忍耐力があるおおらかな性格になって貰いました。個人的によく似たタイプの二人よりも違ったタイプの二人の方が書きやすいし、お互い自分には無いものに惹かれたりして、色々なストーリー展開のきっかけになってくれます。
3.書く
2が決まったところで携帯、PC、紙。何でも良いですがとりあえず文を書いていきます。携帯やPCで書くときに注意することは
・地の文と「台詞」の間は最低1行空ける
空けないとちょっと読みづらいので、この段階から空けるようにしています
・同じ言葉が連続しないようにする
強調にしても、とても・大変・非常に・凄く等々色々ありますが同じものを使うとちょっぴり違和感があるので出来る限り言いかえるようにしています。出来ていないことも多々ありますが…。
時々紙にそのまま文を書くこともありますがそういう時は紙に間隔無し・誤字脱字放置でつらつらと書きます。結局携帯かPCに打ち込む必要があるので、その時に間隔を入れています。
そして携帯で書くときにやりやすいようにキャラの名前と名前変換用のタグは携帯の単語帳に登録しています。「なまえ」で名前変換用のタグ、臨也とか一発変換できないのは特に「いざ」で「臨」が出るようにしたりしています。見られたら恥ずかしいような気もしますが手軽さには代えられません。
内容で気をつけていることは、この長編に主人公ではないオリジナルキャラが出ているのですが、彼が目立ちすぎないようにすることです。オリジナルキャラを目立たせ過ぎてしまうと、主人公が霞んでしまって、読んでいるときに少しいたたまれない気持ちになるので、適度な登場頻度になるように心掛けています。
4.一度読んで修正する
3で書いたものをざっと読んで足したり引いたり並べ替えたり言い換えたりします。誤字脱字も直します。あんまり短い時はオマケのようなネタを加えたり無くても支障はない表現を加えたりします。逆に長い時は複数のページを跨ぐことになるので、どこで切るのかということも考えて直します。短編なら問題無いのですが、長編(の続き)を書くときはここで今までと矛盾しないか前の話を読み直したりしながら確認します。
もういいかなと思うまで4を繰り返します。と言うと長い時間をかけて地道な作業をしている姿を想像される可能性がありますが実際には1回で済んで書き始めから書き終わりまで2時間もかからないこともあります。その時々で変わります。
5.タイトルを付ける
書き上がったらタイトルをつけます。お題サイトからお借りしたり自分で考えたり。短編は掲載時にあんまり長いタイトルを書きたくないのでそういう時は略称も考えます。更に短編やシリーズだとそのタイトルのイメージカラーを考えてその色で最後にタイトルを入れます。今は何となく最後にタイトルを入れる形式が気に入っているのでそうしてますが、文中、文頭に入れることもしばしば。
6.掲載する
メール機能を使って文を送信。サイトの方に載せます。好みが分かれるネタの物は上部に注意を入れたりします。
7.確認
名前変換機能を使って読みます。改行が消えていたりタグがむき出しになっていたりしないか。話がまとまっているかというか読んでいておかしいところはないか。誤字脱字はないか。の最終確認です。
8.完成
以上、こんな感じで文が完成します。作品はこちらから。お読みいただければ嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。