「スキッリしたぜ〜」

「俺達に勝てると思ったんか、哀れナリ」


ブン太に続いて仁王。もう気を失っている彼女にに蹴りをいれる。
朝から最高に気分が悪くなった。

いじめられている優奈
かわいそうに

俺達が守ってあげるから、心配しないで





皆と別れて教室に向かっていると真田と柳にあった。




「やぁ、二人ともおはよう」

「あぁ、随分と遅い登校だな」


最近この二人の様子がおかしい。まさか、赤也は何もやっていないとか言うんじゃないだろうな。


「まぁね。柳生の風紀委員の手伝いしてたんだ。
問題のある生徒に厳重注意を、ね?」


「そうか、問題のある生徒とは赤也か?」

「残念、違うよ。女の子だから。とっても失礼な問題児の女の子。」

「池澤か……?」

「あ、正解。よく分かったね。」

「貴様ッ!!!!!」

「何やってるんスか!!?」

「やぁ、赤也おはよう」


タイミングが良いんだか悪いんだか…
真田が俺に掴みかかろうとした瞬間、廊下の向こうで赤也が叫んだ。



なんで3年の校舎に赤也がいるんだ



「何故お前がココにいる?」

「池澤、知りませんか?教室にも居ないし、下駄箱見たら靴はあったんスけど姿が見えなくて…」


「幸村ッ!!!!」

「そんな大声で叫ばないでくれないかな?真田が叫んだら俺の鼓膜が破れちゃうよ」

「池澤は何処だ」


そうか、君達も裏切り者か。赤也につくんだね。
そして池澤ルイにつくんだね



失望したよ、二人とも


「悪いけど教えられない。
裏切り者には教えない


「ッ!!!!」

「…………そうかならば自力で探す。
いくぞ赤也、弦一郎。」





俺を睨んだ柳は赤也と真田を連れて行った
初めてだよ、柳に睨まれるなんて。



あぁ、何かが壊れて行く……
でも、何なのか分からない






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裏切り者

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