ある冬


『うぅ…』


冬のある日…


源「どうしたんだ」



私は源田幸次郎とともに学校に向かっていた



『寒いんだよバカ』

源「ははっ、色気ねぇの」

『うっさい』


なんて奴だ、コイツは
じゃあなんて言えば色気があんだよ
寒いよ〜源田ぁ、とか言えば良かったのか?

いや、言えない…
我ながら気持ち悪いなぁ…



源「なんかこう…もっとさぁ…
寒いよ〜源田ぁ、みたいな感じで言えねぇの?」

『言わねぇよ』

なんだそれ…
つーかあんなんで良いんだね

あたしの思考回路は源田と同レベルなのね…

ちょっとショックだよ…



『いいなぁ男子は』

源「ん?なんでだ?」



『だってズボンって足まで隠れてるからあったかいし
ズボンの下にスウェットとか履いてもばれないし…』


男子の制服ずるい…
女子はスカートだし、足でてるから寒いし。

スカートの中まで風が入ってくるし…

源「ふーん、女子はスカートの丈も短いしな」

『他の子に比べればみじかくないよ』


失礼な奴だ。
あたしは中学生になってから1度もスカートを折ってないんだぞ



源「でも、お前はそうでもないな

もちっと足出してもいいんじゃねぇの?」

『変態っ!!!』

源「いってーー!!」


こいつ最低だ。
あたしのスカートめくりながら足出せとか
最低!!

源「足綺麗なんだからだせよ〜」

『やだ、寒い』


ちょうど風が吹いてきて身を縮めると、手袋をした私の手が、
源田の学ランのポケットに入れられた。



『ななな、何してんの!?』


源「何って、寒そうにしてるから手暖めてやろうと思ってさ」


さらっと言いやがったこの男
恥ずかしい///


『手袋してるし、大丈夫だから!!』

源「いいじゃん、嫌?
俺と手ぇつなぐの」

『そうじゃなくて///』



源「じゃぁ、何?」

『〜〜〜///』


暑い暑い暑い!!!
さっきまであんなに寒かったのに
源田と手繋いでから暑い!!

源「お前、俺のこと好きだろ」

『なっ////』



源「はは、顔真っ赤」


げらげら笑う源田がなんとも腹立たしい…
こいつはどこまで失礼なんだ





源「俺は好きだよ、苗字のこと」


『////』


失礼な奴だ、けど
めちゃめちゃカッコいい///


源「返事は?」






『あたしも、すき///』



ある冬
あたしと源田は恋人になった











(やっべぇ、超緊張した…///可愛すぎんだろ///)
((やばい、失神しそう))

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