鳳長太郎ファンクラブ、事件発生?



この状況を打開するためにはどうしたら良いだろうか。


というのも、掃除当番で掃除をし終わり、さぁ部活へ行こうじゃないか、と思っていたところ、お化粧ばっちりな女の子達がぞろぞろと寄ってきた。

その子達は屋上に来て欲しいって言うから、なんだ?集団告白か?とか完全に馬鹿丸出しの事を考えていた。

当然その予想は合っていないわけだけれど。


「どうしてあんたに懐くの?どんな手を使って鳳君を手懐けたのよ。」

『手懐けるって…』


酷いんじゃないの。犬じゃないんだから。
あ、犬か。犬っぽいわ。
あちゃー。あたしも人のこと言えないじゃん。


「とにかく、鳳君のファンクラブ代表として言わせてもらいます。」

『どうぞ』

「これ以上鳳君に近寄らないで」

『それは鳳に言ってください。』


いつだって鳳が私に近づいてきたのだ。
私は自分から鳳に近寄った事なんてほとんどない。


「じゃあこれだけでも言って」

『何ですか?』

「どうやったら鳳君は、私達と話をしてくれるのかしら?」


『は?』





ファンクラブなのに話したことないの?


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