共に歩んできたお前達と…



「名前…」

『え?あ、とべ…?』



私が連れて来られた壁の向こう。
お腹に回された温かい腕。


そして、私の名前を呼ぶ大好きな声…


『跡部、なの?』

「あぁ」



跡部だ…よかった、生きてた…
無事だった…



『怪我は!!?大丈夫!?何もない!!?』


「あぁ、大丈夫だ
それより、お前らなんでここに…」

『跡部がずっと学校休んでるから、お見舞いに来たの。
そしたら、こんなになってて…
跡部、探さなきゃって…』


泣いちゃ駄目だってわかってる…
跡部は私たちなんかより、もっと怖い思いしたんだから…
泣いちゃ駄目なのに…
涙が止まらない…っ


「大丈夫だ、安心しろ…」


そう言って跡部は私を抱きしめてくれた。
なんだかすごく安心して、更に涙が出てきた。


「俺はここにいる…。お前の側に、いる…」



跡部…生きててくれて、よかった…


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