余所余所しい態度



「あ、名前」

『ん、何…?』

「お前昼どこ行ってたんだよ」

『ちょっと友達の所にね…?』

「…?」



名前が変だ。
俺と目を合わせない。また田島が何かしたのか?いや、これは俺のせいか?

黙って席に着く名前は、机につっぷして寝始めた。


「泉ー。お前名前に何かしたのか?」

「俺がお前に聞きてぇよ」

「俺は何にもしてねぇよ!!なぁ、三橋!!」

「う、うんっ!!」

「………何なんだ、一体」



俺には名前のあの寂しそうな背中の意味が理解できなかった。

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