歩いてく




鬼「名前!!」


『あ、有人』

鬼「すまん、待ったか?」



『ううん、全然!!行こっ』



今日は私の記憶が全部戻ったお祝いを帝国サッカー部のみんながしてくれるのだ。


有人と待ち合わせして行くことになり、今歩いている。



『久しぶりだね、源田や佐久間に会うの…』

鬼「あぁ、そうだな…
あいつらも心配していた。お前の記憶がなくなったと聞いて…」

『そっか…』




だからかな…?
お祝いなんてしてくれるの…


『有人』

鬼「なんだ?」



『ありがとね、側にいてくれて』


鬼「フッ…当然だ
さ、急ぐぞ。佐久間たちが待ってる」


『うん!!』
















ねぇ、有人…
私さ、今 最高に幸せなんだ。

また貴方を名前で呼べて…
手をつなげて…
キスが、出来て…



もう忘れたりしないよ。
こんなに大切な気持ちなんだもん



何があってもこの気持ちだけは忘れない。
貴方の綺麗な紅の瞳に誓って…
















『有人…愛してるよ』

鬼「あぁ、俺もだ
名前…愛してる
ずっと…
これからもずっと、一緒にいような」














帝国の校舎まであと少し…
私達は手をぎゅっとつないで歩きだした





*end*


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