今もうすぐで






『鬼道君…っ』

鬼「名前!!離さないから、しっかり捕まってろよ。」



落ちそうになった名前の腕を俺が掴んだ。



前と同じ…
帝国で起こったときと同じ。
ウサギを助けようとしてあいつは屋上から落ちそうになるんだ。

でも、






































何?とっても懐かしい…
腕にふわふわしたあったかいものを抱えて、
飛んでるみたいで…


上から私を呼ぶ声がして…
何かに腕を捕まれていて…


あれ??私、前にも同じことがあった…?
そのとき…私、何をした??





名前って、呼んだ声の主の名前は?
声の主になんて言った??




思いだせ…っ思い出せ…

「名前っ」





誰?懐かしい声…
最近までずっと聞いてた…


何だろう?
胸の中がゆっくり暖かくなる…

私の大切な人の声…


大切…?



鬼道君??


「名前…」





あぁ、鬼道君だ…鬼道君の声だ…
でも何だろ?

何か変な感じ…?


私、鬼道君のこと…

何て呼んでたのかな??




名前…かな??






彼の名前は…

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